テリトリー

無駄なことをしないのが、動物だと思う。

我が家にはまじが来てから、まろんとはまじの関係というと、高いところに登れるはまじと登れないまろんは、基本的にテリトリー、縄張りという概念はなかった。はまじは好きなところを、自由に行き来しているし、高いところでは手出しできないとわかっているまろんも、はまじがどこに居ようとあまり関心がない。唯一あるとすれば、まろんが機嫌が悪いと、水飲むな!ってちょっと脅すくらい。でもこれも、基本的には自由にはまじに水を飲ませてやってる。公園で他のワンコが、自分の水を飲むと烈火のごとく怒るのとは大違いだ。

私たちが認めた家族であるはまじを、まろんは容認している形だ。

そして、とらみが家族になると、はまじととらみの間にはテリトリーという概念が生まれた。とらみが来た当初はまだそれが決まってなかったのだが、次第にどうやって決めるのか?テリトリーが出来るようになった。

とらみがよく写真を撮られているのは、寝室のベッドの上。とらみの一番のテリトリーはこの寝室だ。それと、仕事部屋のPCの裏。

はまじというと、和室窓際のまろんのおさがりのベッド、リビングのソファ。

仲良しの2匹は互いのテリトリーに絶対入らないというわけではないが、それぞれのテリトリーではお互いに気を使っているのがよくわかる。

寝室のベッドの上では、これでもか、と甘えてくるとらみだが、リビングのソファに座っている時には、甘えたくても我慢だ。そこに悠々とはまじが、さっと私の足の間に飛び乗り、甘えはじめる。

逆にベッドの時には、そこにはまじが来ようとも、お構いなしに私に甘えまくる。

不要な争いごとを避けるその姿に、動物ってなんて賢いんだろう?って思う。

近隣トラブルで、無意味な殺傷を繰り返す人間とは大違いだ。