マルサの女

asako03私は伊丹十三の映画が好きですが、中でもこのマルサの女が一番好き。

主人公の板倉亮子の正義感あふれ、母性もあり、度胸があってという人物像も大好きですが、摘発される会社の社長権藤も実に人間味があっていい。

無論、権藤の金の亡者ぶりには辟易しますが、自分の息子に対する考え方や要所、要所に出てくる権藤の理念は共感するものが多い。

特にラストのシーンは好き。心やさしく暮らしたいだけなんだ、という言葉は胸に迫ります。

本当に伊丹十三の死は残念で仕方ありません。