東日本大震災から10年

2011年の3月11日 午後2時46分

ちょうどメインの仕入先の営業がいらっしゃっていて、対応するスタッフと義母と実母と私とが会社にいて、夫は家で仕事していました。

あれ?地震だ。と社内においてあるパックのスイッチがフックに引っ掛けてあったので、それがゆらゆらし始めて気が付きました。そのうち、だんだん揺れが激しくなってきて、デスクの上に置いてあるPC本体においていた、紙に穴をあけるパンチがバタン!と落ちてきました。鉄製なので、それほど重くないにしても、揺れで落ちてくるものでもありません。

営業の人とスタッフをみたら、恐怖で固まってるし、その時の飼い犬まろんは怯えて机の下に隠れてるし、外をみたら電線がゆらんゆらんしていました。

かなり長く感じましたね。

実母が家で留守している父を心配して、何度も電話するも通じず、地震がいかに大きなもので、大変なことが起きたとその時に改めて思いました。

そこからはもう大変でしたね。実母はもちろん帰れず、うちに泊まることになり、幸い父とは奇跡的に一時的に電話が通じて無事を確認。

しかし、その後TVからながされる嘘のような津波の惨状がどんどん情報として入ってきて、恐ろしさもありますが、なぜか涙が込み上げたのを覚えてます。それだけ詳細はその時はわからなかったけれど、とにかく大変な被害になるだろう、そしてそこにたくさんの人がいるだろうことが映像の迫力だけで伝わりました。

私は幸い自営業で、電車での通勤もないので、帰宅する混乱はわからなかったですが、何時間も歩き続けたとか都心も大変だったことをあとで知りました。

今でも何万人もまだ仮設住宅に住まわれていたり、行方不明者の何千人ということで10年と言いますが、10年で括るのはまったく意味がなく、今でも現在進行中の復旧であると思います。

10年という節目などと言わずに、まだまだご苦労されている方、亡くなった家族、友人に心を痛めている方がいることを、メディアには常に発信してほしいと思います。

私たちだって、いつ大地震にあうかわかりません。

1日、1日を大切に生きていきたいと思います。